宇宙科学研究所(ISAS)は神奈川県相模原市に位置し、宇宙開発や宇宙科学の研究を主に行なっています。宇宙科学研究所では、東京大学を含めた国内の大学・研究所・諸外国の宇宙機関と協力しながら研究・開発を行なっています。宇宙科学研究所には、研究室・実験室がある研究・管理棟や、ロケットや人工衛星の性能や強度など様々な試験を行う各種試験棟・実験棟、また、宇宙科学研究所の歴史や行なってきたミッションの紹介・解説などの展示を一般に向けて行なっている宇宙科学探査交流棟やM-Vロケットの実機などがあります。
宇宙科学研究所での研究内容としては、大気球のような比較的低い高度で行う観測から、高度100km~1000kmの宇宙空間を飛行しながら落下するまでの間に、各種観測や実験を行う観測ロケット、また小惑星イトカワからのサンプルリターンに成功した「はやぶさ」や、小惑星リュウグウの探査を行った「はやぶさ2」、最近月面のピンポイント着陸に成功したSLIMなどに代表されるような探査機の開発まで多岐に渡ります。また、JAXAのイプシロンロケットや国際宇宙ステーションのミッションに参画している研究者も在籍しています。
今回、私たちは宇宙科学研究所様より、「はやぶさ」ミッションに関する展示品と、今年の1月に月面ピンポイント着陸に成功したSLIMに関する展示品をお借りし、展示することにいたしました。「はやぶさ」に関しては、「はやぶさ」本体の1/20模型、「はやぶさ」が着陸した小惑星イトカワの1/2000模型、そして「はやぶさ」を打ち上げたM-Ⅴロケット5号機の1/50模型を、SLIMに関してはSLIMの紹介パネルとSLIMの着陸に使われる予定であったSLIM脚部衝撃吸収材を展示します。
(画像:JAXA宇宙科学研究所、参考文献等:宇宙科学研究所HP)